広島の携帯基地局を支える現場の仕事とは
スマホが当たり前になった今、どこにいても通信がつながるのは当たり前のように感じますよね。でも実はその裏側には、私たちのような現場の技術者が日々支えている仕事があります。広島で携帯基地局の点検や保守を担当している私の経験から、その現場のリアルをご紹介します。
携帯基地局の保守は地道な仕事
広島の街中から山間部まで、携帯基地局はいたるところにあります。アンテナの上に登って作業することもあれば、ビルの屋上で機器の入れ替えを行うこともあります。機械が正常に動いている限り、ユーザーの皆さんには何も起きていないように感じるでしょう。でもその「何も起きない」状態を維持するのが、私たちの仕事なんです。
たとえば、定期的な機器の点検やソフトウェアの更新、電波状況の測定などを行います。ある日、強風でアンテナの角度がずれてしまった現場に駆けつけたこともありました。もし放置すれば通信障害が起きるかもしれません。早めの対応が命綱です。
広島ならではの特徴もある
広島という土地柄、海沿いや山間部といった地形が非常に多様です。市内中心部の基地局なら車で楽に行けますが、山奥の基地局は細い林道を何キロも走って行くこともあります。時には野生動物に出会ったり、冬場は積雪でたどり着けなかったりと、自然との戦いになることも。
ただ、その分、仕事が終わったあとに見る瀬戸内海の夕焼けや、山の上からの景色は格別です。正直、こうしたご褒美があるから頑張れている部分もあります。
携帯基地局の仕事のこれから
最近では5Gや次世代通信の導入に伴い、基地局の設置数も増え、管理もますます重要になっています。広島でも新しい基地局が次々と建てられており、私たちの仕事も進化が求められています。AIやリモート監視技術の導入も進んでいますが、やはり最後は現場に行って人の手で確認する作業が欠かせません。
スマホを使う皆さんが、どこにいても快適に通信できるように。私たち現場の技術者は、これからも裏方としてしっかり支えていきます。もし通信トラブルが起きた時には、その裏で汗をかいている技術者がいることをちょっとだけ思い出してもらえたら嬉しいです。